お役立ちコラム
革を自分好みに塗装しよう!塗装が長持ちする方法やリペアも紹介
2022年11月24日
さまざまなカラーの商品がある革製品ですが、たくさん色があるからと言ってお気に入りが見つかるとは限りませんよね。
車のシートやソファなど大きなものほど、妥協できなくて諦めた経験があるのではないでしょうか?
この記事では、革の塗装について解説します。
塗装は、革の加工においては仕上げの工程のひとつです。
塗装にはどんな方法があるのか、どんな製品に塗装が可能なのかを知れば、お気に入りの革製品のカラーを諦めなくてよくなりますよ。
革の塗装は車のシートやソファなどからバッグやスニーカーまで
塗装できる革製品はさまざまな種類があります。
車のシートやソファ、椅子などの大きなものから、バッグや財布、スニーカーなどの小物まで、革でできたものなら基本的にはどんなものでも塗装が可能です。
オーダメイドで初めから好きな色に塗装が可能なほか、今持っている革製品に別の色を塗装してもらえます。
塗装の仕方で艶を出したりマットな感じにしたり、色だけでなく質感を変えることも可能なのです。
革を染めるのは「顔料」と「染料」
革を塗装する材料には、染料と顔料の2種類があります。
染料と顔料は、プリンターのインクなどでも聞いた覚えがあるのではないでしょうか。
染料で染めた革と顔料で染めた革は、基本的に違う用途のものに使われます。
それは、塗料の性質の違いが関係しているのです。
ここでは、そんな染料と顔料についての特徴を紹介します。
「顔料」は素材に色を乗せる
顔料とは、色付け用の粉末のことで、水や油には溶けません。
そのため、バインダーと呼ばれる定着剤を使用して着色します。
顔料の特徴としては次のようなものがあります。
● 鮮やかな色が出せる
● 革独特の質感が消えやすい
● 革独特の手触りなどの風合いがでにくい
● 色持ちがいい
鮮やかな色が出せ、色移りや色落ちがしにくいために、顔料で染めた革はバッグや財布などに使われる場合が多いです。
革の自然な風合いよりも、使用していて服やバッグに色がつかない方が優先されます。
「染料」は素材の奥まで色を染み込ませる
染料は水や油によく溶けるため、顔料のように表面に定着させるのではなく繊維の中にまで色を入れられます。
染料の特徴には次のようなものがあります。
● 色落ちしやすい
● 経年劣化が感じられる
● 手触りや見た目の質感があまり変わらない
● 小さな傷やシワなど革の特徴が損なわれない
色も大事だけど革の質感が残ってないと嫌だと思う場合は、染料で染めるのがおすすめです。
顔料に比べて色落ちはしやすいですが、小さな傷ができてもあまり目立ちません。
革の塗装の方法は?
革には自分の好みで色が付けられるのがわかったら、次はその方法です。
革の塗装方法は大きく分けて、革専門の職人さんにお願いするか自分でするかのどちらかになります。
コストがかかるけど仕上がりが確実な専門の職人さんにお願いするのか、時間がかかっても市販の染剤で自らするのか。
自分に合った方法を考えてみましょう。
専門の職人さんにお願いする
一番確実な方法は、革専門店で専門の職人さんにお願いする方法です。
自分でするよりもちろんコストはかかりますが、仕上がりに失敗はないでしょう。
しかし、革の塗装や加工にはさまざまな工程があり、革の専門店だからといって全てを賄っているわけではありません。
材料としての革には色付けをするけど、製品になったものにはしてもらえない場合もありえます。
自分がしてもらいたい下降が可能かどうか、問い合わせてみるのが大事です。
市販の塗料で自分で塗装してみる
革に塗装するのに興味がある方や、コスパ優先の方は自分でやってみるのもいいでしょう。
今はペンタイプやスプレータイプなど、さまざまな塗料が市販されています。
素人が革に塗装をするにはどうすればいいのか、何が必要なのかを詳しく教えてくれるサイトもあるので、
やり方には困りません。
ただ、失敗しても自己責任だと割り切れない方にはおすすめしません。
思い通りに仕上げてくれそうな職人さんを探しましょう。
気に入った革の色を長持ちさせるなら普段のお手入れも必要
基本的には使ったら乾いた布で拭いて、革製品専用のクリームで手入れをするだけです。
毎回使うごとに手入れするのは面倒ですが、いつまでも今のままがよければ、簡単にでも手入れをしておきましょう。
いつまでも新しく見えるものもあれば、どんどんくたびれていくものもあります。
経年劣化を楽しめるのも革の良さです。
お気に入りの革製品は、色だけでなく製品そのものも長持ちさせたいですよね。
自分好みの理想の状態を目指して手入れをしましょう。
せっかくの色が剥がれてしまった時の補修方法は?
基本的には小さな色落ちや傷は、レザークリームを塗り込むと簡単にわからなくなります。
少し大きく剥がれてしまった時には、革専用のマニキュアが便利です。
革の補修用には、マニキュアもカラークリームもカラーバリエーション豊富に揃っています。
きっと探している色に出会えるでしょう。
そして、色付きのマニキュアやクリームを選ぶ時は、色が浮かないようにワントーン下の色を選ぶといいですよ。
これがあれば大丈夫だと思えるものをひとつ持っておくといいですね。
まとめ
革に塗装ができるかどうか悩んでいる方に、塗装の種類や方法などを紹介してきました。
革に塗装ができると選ぶ楽しみも増えますよね。
そして、お気に入りの色に塗装ができたらその製品への愛着も増します。
物には経年劣化が付き物ですが、その経年劣化をも楽しむのができるのが革のいいところです。
手入れをしつつ、お気に入りを長く持ちましょう。